押井作品に強烈にはまったのは、８４年に「ビューティフルドリーマー」を観てしまってからだ。 エンドロールが流れ終わり、鐘の音が鳴り響いても私は席を立つことが出来なかった。映画を見て泣いたのは、この時が初めてだった。なぜかひどく切ない気持ちになったことを覚えている。だが押井守という名に注目したのはこの時が最初ではなく、すでに「オンリーユー」の時点でドラマLP(*1)を購入し、友人達に聞かせるという暴挙に出た恥ずかしい記憶もある。古い友人の指摘によればそれ以前から押井押井とうるさかったらしいから、実際にはうる星やつらのＴＶ放送中から熱中していたと思われるが、記憶には残っていない。（2000/11/26 am5:30）
*1 ドラマＬＰ・・ビデオがそれほど普及する前、映画の音声をＬＰに収録した物が売られていた。それがドラマＬＰである。よく岡田斗司夫などが「昔は『スターウォーズ』の音を効果音込みで全部覚えている奴がいた」などと「昔は凄かった」と思わせる意図で言っていたりするが、実際売られている物が音しかなかったら、覚えてしまう人はいたと思う。わたしも小中学校時代のＴＶ主題歌はＳＥ込みで覚えているし。
|