上記二機種は、後で書く予定のTHX-EXやDTS-ESに完全対応しているし、かなりお買い得かもしれない。
　もう一つの解決法は別途ＲＦデモジュレーターを買うことである。

メーカー	機種	定価	市場価格
YAMAHA	ADP-2	\18,000	\1,000〜\2,000
PIONEER	RFD-1	\25,000	\1,000〜\2,000

　AC−３はドルビーデジタルの別称。RFはラジオ・フリケンシーの略で、平たく言えば高い周波数。高周波で変調されたドルビーデジタルLDの音声信号を、元のドルビーデジタル信号に戻すのがRFデモジュレーターである。ここで注意しなければいけないのは、定価と実売価格の異常な開きである。なんとその差十倍以上！！店によっては定価で売りつけようとする所もあるので、十分な警戒が必要である。

重要事項２　THX-EX、DTS-ESなど7.1ch環境やMPEG-2 AACについて

　 ドルビーデジタルやDTSで落ち着いたのも束の間、THXサラウンド-EX（*1）やDTS-EX(*2)なんて規格のソフトが出だし、衛星デジタル放送のMPEG-2 AAC（*3）も視野に入れる必要が出てきた。

（*1）劇場用の音声「サラウンドEX」をホームシアター用に最適化したのが、7.1チャンネルによるTHXサラウンドEX。米国ルーカス・フィルムが開発した劇場用技術をベースに、家庭の居住空間での利用を意識した再生技術・音場補正技術が取り入れられている。最新の劇場と同様の迫力ある音響を家庭環境に提供する先進のデジタルサラウンド技術である。
（*2）DTSが実現した低圧縮と高転送レートがもたらす豊富な情報量によるサラウンド 技術はそのままに、ディスクリート7.1チャンネルによるサラウンドを実現。THXサラウンドEXと並び、次世代のサラウンド技術として注目されている。
（*3）BSデジタル放送に採用されたデジタルサウンド圧縮方式。DVDと同じディスクリ ート（完全分離）の5.1チャンネルサウンドが再生可能。サンプリング周波数は、最高48kHz。番組に応じて44.1/32kHzも使い分けることができる。放送というメディア特性を活かし、コンサート中継はもちろん、スポーツ中継などへの利用も検討されている。

メーカー	機種	THX	AAC	定価	市場価格
YAMAHA	DSP-AX10	○		\110,000	\93,500くらい・・・
PIONEER	VSA-D7EX	○	○	\125,000	\80,000前後
ONKYO	TX-DS595(N)		○	\68,000	2001.5発売で、まだ定価です
ONKYO	TX-DS787(N)	○	○	\125,000	\79,800

　こうして比較するとONKYOのTX-DS787は、かなりお買い得である。
　ただ正直な話、YAMAHAのDSPは非常に重要な要素なので、単純には比較できないのではあるが。
　衛星デジタル見るけど、そんなにTHXサラウンド-EXやDTS-ESのソフトは鑑賞しないというなら、TX-DS595で十分だろう。
　私自身の買いはTX-DS787かDSP-AX10。というのはＤＳＰの音場プログラムは、一度聞いたら止められない、麻薬のような代物だからです。

　実はTHXサラウンド-EXやDTS-EXは、普通のドルビーデジタルやDTS対応アンプで鑑賞できる。リアスピーカーの処理が纏められてしまうのだが・・・。

番外編　廉価版おすすめＡＶアンプ

　廉価版と言っても最近はデスクトップシアターシステムなんて物まであって、ハッキリ言ってよくわからないし興味もない。なぜなら小さい物は結局の所、出力も小さいので音質も落ちる筈だからである。でも一応おすすめな廉価版アンプをご紹介。

メーカー	機種	THX	AAC	定価	市場価格
YAMAHA	DSP-R396			\39,800
PIONEER	VSX-D710S			\49,800
ONKYO	TX-DS494			\39,000

　ＰＣに接続する5.1ch

メーカー	機種	THX	AAC	定価	市場価格
YAMAHA	RP-U200			\60,000	USB接続。スピーカ\12,800

　「ＥＮＴＥＲＰＲＩＳＥ」によれば、実は百万円のDVD専用機よりも、高性能PCでの再生の方が画質が良いらしい。そう考えると、ＰＣを中心としたシステムも決して色物ではないかも・・・。
　しかしそんな話聞くとプレイヤーを更新しにくいなぁ。ＰＳ２を買ってdtsにだけ対応という案も検討中。