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かつて新井素子のファンであったと言うこと

　忘れてしまいたい過去だが、十数年前友人と数人で「練馬へ移住する会」というのを立ち上げたことがある。もちろんみな新井素子ファンだった。当時は「星へ行く船」「絶句」「ひでおと素子の愛の交換日記」なんかが出てたときだったか。彼女のつむぎだす練馬界隈がひどく魅力的に感じられたのだ。
　 かの人の真骨頂はサイコホラーだと思うのだが特に主婦が怖い。
　 結婚してから散発的にしか作品を発表しなくなったが昨年出版された「チグリスとユーフラテス」は名作らしい。内容は各種評論で伝え聞いているのだが基本的にハードカバーを購入しないために見逃した。早川書房「このＳＦがすごい！」の女性評論家によると、子供を作れない女の情念が恐ろしい話だそうである。